ビットコインのピーク、2回(2017年&2021年)とも当てることができました!(その2)

前回の投稿、「ビットコインのピーク、2回(2017年&2021年)とも当てることができました!」で、今回のビットコイン・バブルのいったんのピークを当てることができたことについて書きました。
今回だけでなく、2017年12月にも、ほぼ相場のピーク付近で売り抜けることができました。
なんだか怪しい。。
そう思われちゃうかもしれませんね。
特に2017年のときはビットコイン初デビュー戦でしたし。
断っておきますが、私は仮想通貨の信者でもビットコインのファンでもありません。
「好きかきらいか」と問われれば、「特に好きでもないけど、嫌いでもない」程度。
個人的な情熱の対象は、あくまで投資信託やETF、そして株式。
価値の裏付けのないもの、割安か割高かを判断するうえでの基準がない投資商品については、少なくともいまのところは関心がありません。
マーケットの需給に注目した
こんな「熱量に欠けた」私が、なぜ、ビットコインを、そもそも買ったのか――
それは、マーケットの「需給」に着目していたから。
特に好きではないけれど、需給の観点では、今後大相場が来るかもしれない。
そう考えました。
案の定、2017年も、2020年から2021年にかけての相場でも、ビットコインをはじめとする仮想通貨は大相場を演じました。
2017年の上昇相場の場合、その年の12月に、「米国の先物市場(CBOEグローバル・マーケッツとCMEグループ)でビットコイン先物が上場する」という報道がありました。
先物で取引されるようになれば、マーケット参加者は売りからも入れるようになります(つまり空売りができるようになります)。
これまで買いのみだったところに、売りから入れる市場が登場すれば、ビットコインの需給関係に変化が生じるかもしれない・・・。
その仮説の正誤はともかくとして、チャートを見ても、報道の過熱ぶりを見ても、いったんここがピークであるように思えました。
私はビットコイン先物が上場する前日に、手持ちのビットコインを売却しました。売値は買値の約2.5倍でした(保有期間はわずかひと月。笑)。
年が明けて2018年になると、コインチェック事件、仮想通貨のセキュリティ問題の浮上、株式市場の大幅な下落と、マーケットは徐々に崩れ始めました。
ビットコインは2017年の高値240万円付近から2018年末には約30万円まで、ピークからほぼ12.5%になるまでだらだらと下がり続けました。
多額のビットコインを保有していた投資家さんたちは気が気ではなかったのでは。
コロナショックを経て再び上昇をはじめる
その後、2020年3月のコロナショックを経て、米国でコロナのワクチンの開発の成功が報じられた同年11月上旬、米国をはじめとする世界の株式市場は勢いよく上昇をはじめました。
それに歩調を合わせるかのように、ビットコインも恐る恐る上がり始め・・・。
2021年に入るとその上昇に勢いがつき、4月には日本円ベースで700万円を超える水準に達しました。
2018年のボトムからゆうに23倍です。
今後買う人が増えるはず
仮想通貨に関する報道も日に日に増えてきました。
まさに2017年の再来です。
この間、主として米国のさまざまな機関投資家らが、仮想通貨資産関連事業への参入を表明しました。
テスラ、マイクロ・ストラテジー、スクエアなどのテックカンパニー。続けてMasterやVISAなどの巨大グローバル金融会社や、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなどの大手投資銀行も後に続きました。
私は昨年10月に上昇をはじめたときにビットコインを買いはじめ、これらの機関投資家や企業が参入を表明するに従い少しずつ買い増しをしていきました。ビットコインの需要がかなり増大すると考えたためです。需要が増えれば上がるはず、と、あくまで需要を見ての動きです。
「仮想通貨の未来を信じて」とか、「政府に支配されない通貨を求めて」とか、そういった理念は関係なし。
あくまで「需給関係」です。「今後買う人が増える」と判断したから、買いました。
4月半ばに売却
では、4月半ばになぜ売却を決断したのか。
これは需給というよりは、チャートの形状で判断しましたね・・・いったんここがピークかと。
感覚的なものですみません。
そのとき仮想通貨界隈では、4月14日に行われたコインベースのIPOが話題になっていました。時価総額は759億ドル(約8兆3500億円)と、かなり大規模なIPOでした。
ぐんぐん舞い上がるBTC価格と仮想通貨業界のフラッグシップ企業の新規上場。
・・・ここでいったん熱は収まるかな。そう感じました。
2017年のデジャヴのようにも思えました。
それで700万円台のときと、640万円前後で揉み合っていたとき、2回に分けて売却しました。
今度は元本の4倍超に増えました。
(ただし日本のビットコインに関わる税制は投資家にやさしいものでなく、その件はまた別の機会に書きます。)
ビットコインの値動きは、株式市場の先行指標
ただ、私は売却して退却しましたが、ビットコインは今後さらなる高値を目指す可能性もあります。
これを書いている6月半ばには、テスラのイーロン・マスクが「マイナーが環境面での基準を満たすことができれば、同社はビットコイン決済を再開する」と発言。
ひと月以上300万円台で低迷していたビットコイン価格は、この発言を受けて一気に400万円超しました。
つくづくイーロン・マスクの一挙一動に振り回されがちなビットコイン・・・。
これに本格的に投資しようとは思いません・・・。
この後年末に向けて高値を抜けていくのかもしれないし、やはり4月がピークだったということになるのかもしれません。
ビットコインは特に好きでもない私だけど、とりあえず注視はしていこうと思います。
ビットコインの値動きは、株式市場の先行指標になるから・・・そう考えているからです。